日本フッ素化学会

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イベント

第11回フッ素化学セミナー

フッ素化学セミナーは、フッ素化学関連で顕著な業績を挙げておられる大学の先生や研究所、企業の研究者をお呼びして、まとまった内容をご講演頂く、日本フッ素化学会会員が新しい情報を学べる重要な機会の一つです。会期は、討論会が開催される前日の午後に、討論会開催場所と同じ、もしくはその近隣で行われることが常となっています。平成16年に第1回が開催され、その後、平成19年からは毎年開催されており、平成20年からは日本フッ素化学会が主催する行事となって現在に続いております。(過去10回は下記参照)。

第11回を迎えた本年のセミナーはフッ素を含む材料や有機分子の得意な性質に焦点を当てた興味深い研究を紹介します。

【主催】

日本フッ素化学会

【会期】

平成29年11月13日(月)13時30分(受付 13時)~16時35分

【会場】

鳥取大学鳥取キャンパス
工学部大学院棟 2階大講義室
(〒680-8552 鳥取県鳥取市湖山町南4丁目101番地)

JR山陰本線「鳥取大学前」駅から徒歩で約2分(正門までの所要時間)
鳥取空港からタクシーで約5分(徒歩で約20分)
URL:http://www.tottori-u.ac.jp/1795.htm

【プログラム】

13:00 受付開始
13:30–14:25

有機フッ素化合物の特性を利用した機能材料を指向する結晶工学

片桐 利真 (東京工科大工)

 有機フッ素化合物は1940年代のフルオロポリマーの開発、1950年代のフロンの開発・展開、1970年代の生理活性物質分野での利用など、これまでに大きな革新的イノベーションを経験してきた。発表者は有機フッ素化合物の次のイノベーションの可能性をナノテクノロジー分野で見いだそうとしている。本発表ではそれに関する発表者の研究について述べる。
 トリフルオロ乳酸エステルの蒸留による光学純度の不均化現象を端緒として、発表者はトリフルオロ乳酸ユニットを分子結合素子とする水素結合ポリマーによる結晶工学を展開してきた。有機フッ素化合物の弱いファンデルワールス力ゆえに結晶は密に詰まらない。しかし、溶融状態でも維持される水素結合ポリマー構造により結晶は比較的高い融点を持つ。トリフルオロ乳酸エステルはその分子構造により、結晶内に大きさや形のそろった分子サイズのトンネル状細孔を形成できる。また,分子の対称性の制御(分子設計)により、結晶構造や細孔構造の制御も可能である。この細孔に、(1) 水素クラスレートとしての貯蔵機能、(2) 内包する分子を一方通行輸送する機能、を付与できた。これらの機能はTrue Nano機能であり,新しい有機フッ素化合物の可能性を拓くものと期待している。

14:35–15:30

フルオロナノカーボンのガス吸着特性

服部義之 (信州大繊維)

 ナノカーボンは、低次元構造由来の特異な物性および機能性を発現する物質群である。ナノカーボンのつくる空間は、強い分子ポテンシャル場の影響で分子およびイオンの良好な吸着場となる。またナノカーボンのフッ素化により得られるフルオロナノカーボンは、フッ素原子の特異性が強調化された分子吸着場を形成する。本講演では、まずフルオロナノカーボンの作製方法、構造、物性に関して述べる。その後、フルオロナノカーボンのガス吸着特性について紹介し、そのナノ空間(フルオロナノ空間)の特異性に関して解説する。

15:40–16:35

CF3基によって活性化されたプロトンの引き抜きを契機とする異性化反応

山崎 孝 (東京農工大院)

 有機合成化学で頻繁に利用されるトリフルオロメチル (CF3) 基は、エステルの持つアルコキシカルボニル基と同程度の強い電子求引能力を有している。これまで我々は、その性質に着目した合成反応の開発を行ってきたが、末端にCF3基を有するプロパルギルアルコールからα,β—不飽和カルボニル化合物への異性化が、極めて安価で取り扱いの容易な水酸化ナトリウムで可能となることを見出し、既に発表している。また、計算化学的に得られた情報から、類似のアリルアルコールの飽和カルボニル化合物への異性化の可能性を突き止め、その実現にも成功している。今回は、これら両反応の開発に関連した詳細な話をさせて頂きたい。

【重要な締切】

参加登録申込締切:11月6日(金)

【参加申込】

参加申込フォーム

【参加登録費】

■参加登録費

*主催学会会員
 一般 : 無料  学生 : 無料

*非会員
 一般 : ¥5,000  学生 : ¥2,000
 (いずれも、予稿集代を含む)
 非会員の方の登録費の支払いは、当日、受付にて対応させて頂きます。
 領収書の必要な方は、前もって登録時にお知らせください。

【第11回フッ素化学セミナー 問い合わせ先】

米沢 晋
福井大学大学院工学研究科
e-mail:
もしくは
船曳 一正
岐阜大学工学部化学・生命工学科
e-mail:

過去のセミナーの開催状況

  • 平成28年 第10回フッ素化学セミナー(佐賀)
    船曳 一正 (岐阜大工)、澤田 英夫 (弘前大院理工)、堤井 君元(九大院総合理工)
  • 平成27年 第9回フッ素化学セミナー(東京)
    矢内 光(東京薬科大薬)、大橋理人(阪大院工)、高平祐介(旭硝子中研)
  • 平成26年 第8回フッ素化学セミナー(大阪)
    松原 浩(大阪府立大院理)、佐藤久子(愛媛大院理工)、高 明天(ダイキン工業)
  • 平成25年 第7回フッ素化学セミナー(茨城)
    柴富一孝(豊橋技科大院工)、秋山隆彦(学習院大理)、都築誠二(産総研)
  • 平成23年 第6回フッ素化学セミナー(岡山)
    淵上壽雄(東工大院総理)、藤原 忍(慶応大理工)、百田邦堯(技術コンサルタント)
  • 平成22年 第5回フッ素化学セミナー(札幌)
    原 正治(北大院工)、寺田一郎(旭硝子中研)、実光 穣(東京農大応用生物)
  • 平成21年 第4回フッ素化学セミナー(東京)
    南 一郎(岩手大工)、安蘇芳雄(阪大産研)、市川淳士(筑波大院数理)
  • 平成20年 第3回フッ素化学セミナー(名古屋)
    柴田哲男(名工大ながれ領域)、園田高明(九州大先導研)、船曳一正(岐阜大工)、宇根山健治(岡山大異分野融合先端研究コア)
  • 平成19年 第2回フッ素化学研究会セミナー(弘前)
    竹内征司(新潟薬大応用生命科学)、沢田英夫(弘前大院理工)、宇根山健治(岡山大工)
  • 平成16年 第1回フッ素化学研究会セミナー(横浜)
    網井秀樹(神戸大理)、岡山 徹(第一ファインケミカル)、石井章央(セントラル硝子)
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